ドローンが制御不能となる原因について
・・・・・毎日新聞より抜粋・・・・・
岐阜県大垣市の「ロボフェス2017」
2017年11月4日午後2時10分ごろ、ドローンの落下事故が発生
岐阜県大垣市郭町の大垣公園で、上空のドローンから菓子をまくイベント中ドローンが落下。
子供4人を含む6名の方がケガを負った。
落下したドローンは、国土交通省大阪航空局から人が集まる場所での飛行許可を得ていた。
事故当時は、地上に小学生以下の子どもと保護者約600人が集まっていたという。
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ドローンの墜落原因
(1)機体トラブルによる墜落
①バッテリー切れ ・ バッテリーの劣化 ・ バッテリーの破損
②モーター(ローター)の故障
ローター(プロペラ)を回してるモーター部分の故障が原因で墜落するケース
メーカーによっては、モーター(ローター)の品質が均一ではない
部品の耐久性が低いものもある 耐久性の低いモーター(ローター)を使用していると、飛行中に突然モーターが停止する。
③アンプの故障 (ドローンの墜落原因の1つとしても考えられる要因)
・アンプとは、モーター部分に電流を送電する機能を持つパーツのこと
これもメーカーによって耐久性が変わってくる 特に飛行中に突然アンプが焼き切れて、そのままプロペラが停止して墜落する 。
アンプ部分は定期的に交換するなどの対応が必要になる 。
ドローンは、4枚タイプ・6枚タイプ・8枚タイプのドローンが多く存在する。
・①は全てタイプに当てはまる。
・②と③について 4枚タイプはプロペラが1枚停止するとすぐに墜落する。
・6枚タイプと8枚タイプは、1枚が停止しても残りのプロペラで姿勢を保つことが出来るが、100%そうなるとは限らない。
(2)電波障害による墜落
①GPSの不具合
ドローンの飛行はGPS(衛星)信号を利用して、自律制御が可能となっている 。
GPSを利用していない場合、何もしなければドローンは風が流れる方に勝手に動いていく。
飛行前にドローンがGPSを上手く取得できてない場合は、コントロールを失うケースもある。
GPSはビルや建物の間、大きな壁面や法面には反射するため、これらの付近ではGPS障害が発生し、コントロール不能になるケースがある。(最悪のケースは墜落)
GPS障害が起きると、ドローンは勝手に変な方向へ飛ぶケースがある。
②送信機(プロポ)と機体の間の電波(通信)が途切れる
送信機とドローンの通信には、携帯電やWi-Fiにも利用されている、2.4GHz(ギガヘルツ)帯が使用されている 。
この電波帯は混信(電波同士が混ざること)がしばしば発生する 。
混信が発生すると、送信機からの電波が機体に届かないため、機体はコントロールを失う 。
バッテリーが無くなるまでホバリングするか、自動帰還するかなどの行動をとる 。
最悪、コントロール不能で墜落するケースもある 。
電波が途切れるケースとして 携帯基地局による電波干渉・ダンプの無線・消防や警察などの無線・高圧電線や鉄塔付近での電波障害。
ドローンと送信機の距離が開きすぎるなどがある。
岐阜県の事故のケースでは、 (2)電波障害による墜落が、考えられる。
・会場には、600名の人がいた。
・スマホで撮影をしていた人も多いようだった。 (事故の写真をSNSで上げていた人も多い)
また、電波障害でも、GPSを拾えなかった可能性も考えられる。
・機体が自作機のため、ホバリングで止まったり、 自動で戻る設定などがされていないことも考えられる
※機体トラブルの場合 特に、アンプが焼き切れていたら、事故後の検証で発見されるかと思われます。
電波障害の場合は、誰にでも起こりうる可能性のあるリスクであり、 今回の事故についても、それは、変わらないかと思います。
今回の事故の詳細は、警察の現場検証の結果を待つことになります。
今後同様の事故が置きないように、スクールの指導にあたっていきたいですね。